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「阿(A)」とは、アジア思想の礎となる、古代サンスクリット(Sanskrit)語の最初の「音」です。サンスクリット哲学では、自然をモチーフとした「音」と言語とし、「音」の中に深い意味を探りました。 「あ」という音には「全ての始まり、創造」という意味が見出されました。「あ」という音を発生するとき、私たちは大きく息を吐き出すように発音します。これは東洋でいう「気」を、辺りに張り巡らせる様子を表しており、「呼気」と呼ばれています。 「吽(hum)」はその反対で、最後の音です。「うん」という音には「一切の帰結、終焉」といった意味が見出されました。「うん」はサンスクリット語では「hum」と表記され、空気を吸い込むように発音するとされています。「呼気」に対して「吸気」と呼ばれ、「気」を吸い込む様を表しています。 「ものごと」は全て、言葉で表現できると考えられます。「宇宙」は「うちゅう」であり、「不思議なこと」は「ふしぎなこと」、「言葉で表せないこと」は「ことばであらわせないこと」という言葉で表すことが出来ます。
言葉で全てが表せるのなら、ものごとは「あ」と「うん」の間にある「文字の組み合わせ」によって成り立っていることとなり、始めと終わりの音である「あうん」はものごとを表現する為の大きな「門」である、とも解釈できます。このことから神社の入口などには口を大きく「あ」と開けた狛犬が右に、「うん」と閉じた狛犬が左に配置されました。
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